【 浄 油 】(オイルクリーニング)

コスト削減プラスα で 三方ハッピー!!

今回は機械工具商社営業のH様との浄油のお取引についてご紹介します。
※浄油・・高精度エレメントで一般フィルタでは除去不可能な各種汚染物質を除去。
【浄油についてはこちら】

きっかけはH様より水グリの性状分析を依頼されたことでした。
H様とは1年ほど前からオイルの更油作業をご依頼いただきお取引をさせていただいておりましたが、オイルの分析に関しては初めてのご依頼でした。状況をお伺いすると、オイルの劣化を見極め最適な交換時期を探るためとのことでした。
価な水グリということもあり、いつもの更油ではなく浄油をお勧めしてみてはとご提案いたしました。
その結果の一部をご紹介いたします。

 

『事例 1』
高価な油をより長持ちさせるために!! Vol 1

ダイカストマシン(成型機)・・・難燃性作動油(水-グリコール)の洗浄
N社様 アルミ鋳造(ダイカスト加工)

◇状況
N社様は成型機の油圧作動油を4年サイクルで交換されていました。毎年3台ローテーションで交換していましたが、何しろ使用している難燃性作動油(水-グリコール型作動液、以後 水グリと表記)は価格が高く、1台約2,000ℓのタンク容量の機械を3台交換すると金額は数百万円になってしまいます。なんとかしたいとH様にご相談があり、H様より中部石油にお問い合わせいただいたわけでございます。

◇ご提案
性状分析で油の状態を見極めれば、交換サイクルは改善されることは間違いありませんが、そこまでお考えならと浄油をご提案させていただきました。
浄油することで、水グリ中に混入した不純物を除去し、新油に近い状態を取り戻します。また、浄油後はオイルを再度分析し、消耗した添加剤を添加、㏗調整雄を行い交換したことと同様の効果が得られるようにします。
もし、油の劣化が想定以上に重度の場合でも、浄油でスラッジ等不純物を除去しますので、全体の30%程度を新油と交換することで同様の効果が得られます。
その旨、N社様にご説明いただきました。

◇結果
タンク容量2,000ℓの成型機を3台、計6,000ℓ浄油させていただきました。
交換前の分析結果で2台は浄油のみ、1台は劣化がひどく2,000ℓのうち600ℓを新油と交換することになりました。

下記に水グリを交換をした場合との金額を比較してみました
●水グリを交換した場合
水グリ 使用量6,000ℓ × 単価450円(当時)= 270万円
産業廃棄物処理(水グリ廃油)処理量6,000ℓ × 単価70円(当時)= 42万円
交換作業料他諸経費 15万円
トータルで 327万円

●浄油した場合
水グリ 使用量600ℓ × 単価450円(当時)= 27万円
産業廃棄物処理(水グリ廃油)処理量600ℓ × 単価70円(当時)= 4万2千円
浄油作業(浄油後成分分析料含む) 105万円
添加剤、精製水(成分調整、㏗調整等) 20万円
トータル156万2千円

水グリ交換の場合:327万円-浄油の場合:156万円2千円 削減額170万8千円

浄油をすることで半分以下の金額で3台分の作業を終えることが出来ました。
トータル金額もそうですが、産業廃棄物である廃油を減らす効果もありN社様にはその部分も感謝されたそうです。また、交換作業では機械を止めなければできませんが、浄油なら生産を中断することなく施工できるという点も評価されました。

 

 

『事例 2』
高価な油をより長持ちさせるために!! Vol 2

プレス機・・・可燃性液体類(油圧作動油)の浄油
O社様 プレス加工

◇状況
危険物保管の問題でプレス機の油圧作動油を 可燃性液体 類に変更した。従来の油圧作動油に比べ可燃性液体類の作動油は単価も高く、それを機に定期的に交換していた油圧作動油を性状分析を行い、交換の必要のあるものだけ交換する形に変更した。結果、作動油の交換サイクルをトータルで約40%延長できた。そんなお話をO社の社長さんから自慢げに聞かされたそうです。。その際、H様は「浄油ならもっと節約が出来ます」とご提案し、今回のご注文をいただきました。

◇結果
プレス機5台 計5,000ℓの油圧作動油( 可燃性液体類 )を浄油させていただきました。


下記に水グリを交換をした場合との金額を比較してみました
●オイル交換した場合
油圧作動油( 可燃性液体類 )5,000ℓ × 単価350円(当時) =175万円
産業廃棄物処理(廃油)5,000ℓ × 単価10円(当時) =5万円
交換作業他諸経費 15万円
トータル 195万   

●浄油した場合
油圧作動油( 可燃性液体類 )  0円
産業廃棄物処理(廃油) 0円
浄油作業(浄油後成分分析料含む) 125万円
トータル 125万円

オイル交換の場合195万円 – 浄油の場合125万円   削減額70万円

プレス機5台で70万円の削減ができましたが、それと同等に評価されたのが産業廃棄物である廃油を大幅に減量できた点です。
O社様に限らず、ISOに取り組んでおられる会社様にとっては重要課題であり、処理費が節約できた等、金額以上にインパクトが大きく、大変感謝される結果となりました。

 

 

『事例 3』
忙しくても大丈夫・・・機械を止めることなくメンテナンス!!

プラスチック射出成型機・・・油圧作動油
G社様 プラスチック成型加工

◇状況
成型機の油圧油を交換したいが、忙しく機械が止められない。しかし、長年稼働し続けているためそろそろ油も限界に近付いている。気になって落ち着かない。何とかしてくれ!
H様より再び浄油の依頼が入りました。
普段は定期的に油圧作動油を交換しているG社の社長様が心配で依頼されたそうです。

◇対応
当初仕事が落ち着くまでのつなぎとして、「ポンプが故障しないよう浄油をしてタンク内のスラッジを除去してくれ」落ち着いたら交換するからとの事でした。
H様も浄油の効果を体感しているので、浄油をすれば交換する必要はないと説明しましたが、以前油圧油を交換せずにポンプを壊してしまった経験のある社長様は納得をされませんでした。
社長様の依頼通り浄油機を3日間回し続けひとまず終了しました。

◇結果
後日、H様の制止も聞かず、油圧作動油の交換を行ったそうですが、タンク内を見て社長様も浄油の効果を実感されたそうです。
その後はH様管理のもと定期的に浄油を行っております。

 

 

交換することから浄油に切り替えることで金額だけでなく、産業廃棄物である廃油・廃液の削減、また、オイルを交換しようとすれば機械を停止させなければ交換できない。平日は止められず、交換は休日になってしまう。等、交換にかかる間接的なコストを気にすることなく実施できるというメリットはお客様からも大変評価されております。
なにより、H様への信頼がアップし、その後あらゆる相談がH様に集中し、各社様の納入品に占めるH様経由の割合が格段に増えたそうです。
なにより、H様への信頼がアップし、その後あらゆる相談がH様に集中し、各社様の納入品に占めるH様経由の割合が格段に増えたそうです。
ぜひ、浄油をお客様へのご提案の一つにお加えください。

【浄油についてはこちら】

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